前、
ヤフー、グリー、DeNAが、優秀なエンジニアを確保するために、新卒でも年収1,000万、ヤフーは、がんばりによっては1億円稼ぐことも可能である、ということを、うたっていることについて、お話しをさせてもらいました。
それに対して、僕らIT業界の人間としては、確かに人手不足であることは事実だし、このくらいの報酬をあげてでも優秀なエンジニアを確保したい、他に取られたくない、というように、各社が思っていることは事実です、と説明もしました。
しかし、そんなレベルの高い人が、本当にいるのか、というお話しになりますと、それはわかりません。殆どいないに等しいでしょう、ということになります。
なぜか?と言いますと、実際にそのような人を未だに私も見たことはないからです。
そして、それ以上に、皆さんが一番知りたく疑問に思うことは、この年収をもらうためには、いったいどのようなスキル、キャリア基準、評価方法なのか、ということ、じゃありませんか!?
で、これをですね。
有難いことに、日経で僕らの代わりに調査してくれたようです。
非常に気になりますよね!?
では、早速ご覧ください。どうぞ!
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就活生から寄せられる疑問には企業の「待遇」に関するものが多い。特に賃金。とても大事なことだが、企業はなかなかオープンにしてくれないし、質問すると採用にマイナスに作用しそうだ。今回は2012年10月に賃金制度を見直して、高額年収を可能にしたというヤフーに関する疑問。「年収1億円超えも可能」という触れ込みだが、本当ならわずか1年で夢の億万長者。どうやったら、そんな高額賃金をもらえるのだろうか。さっそくヤフーへ。
「年収1億円」について人事企画室長に直撃。すると「社長が日経さんの取材で『新制度は賃金が青天井(天井がない)』としゃべったら、『年収1億円も可能か』と質問されて『そうだ』と答えたら金額が独り歩きしたんですよ」と困惑気味。いきなり、後ろ向きな発言に不安がよぎるが、人事企画室は「青天井なので、もちろん1億円超えも制度上あり得ます」と力強く答えてくれた。「社長も『いい人がいれば年収1億円でも出したい』と言っています」とのこと。どうやら本気らしい。
簡単に説明すると、新制度では給与をS、A、B、C、Dの5段階の評価結果で決め、評価次第で一気に2倍、3倍と増やすことを可能にしている。賞与も5段階評価で最大2倍に増やせるという。社員の仕事のグレードごとに賃金テーブルが決まっており、評価によってそのグレードが上がり、賃金が増える仕組みだ。評価によってグレードの「飛び級」を可能にしているのが、新制度の特徴。
これまでは、いくら優秀な社員でも年収が2倍、3倍に増えるような仕組みはなかったが、新制度では年収がいきなり数千万円アップすることもあるという。ヤフーは「できないことは制度にはしません」(広報)と言い切る。
でも、「評価」って何を評価するのだろう。
「評価項目は(1)課題解決って楽しい(2)爆速って楽しい(3)ワイルドって楽しい(4)フォーカスって楽しい――の4項目です」と人事企画室。
ヤフー語なのか意味がよくわからないが、これらをヤフーバリューと言うそうだ。具体的には(1)ヤフーが手をつけていないサービスを立ち上げ(2)周囲を巻き込み(3)多くの利用者に使ってもらうサービスになり(4)大きな利益をあげた――という場合が4項目を満たす例だという。いくらの利益を上げればいいか、といったあらかじめ決まった尺度はないというので、年収を3倍にする方法は明確ではないが、給与は上司や同僚など10人以上の多面評価で決定、賞与は本人と上司で話し合うというから、ある程度の客観性はあると言えそうだ。
「2012年10月に制度を始めたので、その10月から次の3月までの半年が最初の評価対象期間となります。新制度の賃金は4月以降に反映されることになります」と人事企画室。残念ながら、まだ1億円プレーヤーが出るかどうかは分からない。
就活探偵では2012年1月に、新入社員に高額な報酬を支払うとうたうソーシャルゲーム2社の話を紹介した。高額報酬制度があれば、高額報酬をもらえる人が必ず出ることになるのか、その後の状況を2社に聞いてみた。
まずは、新入社員に最大で年収1000万円を支払うとしていたDeNA。2013年4月の入社で該当者はいたのかを聞いたところ、その答えは「公開しておりません」。しつこく取材を依頼したが、「(前回取材時と)制度に変更はありません。お話しすることがございません」と取り付く島がない。
仕方ないので同社のホームページに掲載されている募集要項をながめていると、なんと上限金額だった「1000万円」の文字が今シーズンは消えている。制度に変更はなかったのではないのか…どういうことなのか、再び問い合わせる。
すると「今シーズンから上限はなくしました」との返事。上限をなくすということは、まさか1000万円超も可能にしたというのか?
「制度上はそうなりますが…」。同社の答えはなぜか歯切れが悪い。つっこんで聞いてみると「実際には1000万円は経験者でも難しい額です。(この賃金制度は)まだ初年度ということもあり、慎重に検討しています」と続けた。ということは新入社員で年収1000万円は難しいということなのではないか。上限をなくしたというよりも、単に1000万円を目立たなくしただけではないのか。
ちなみに、実際にDeNAに「本当に1000万円もらえるのか」と問い合わせた人に話を聞くと、「『なぜそんなに1000万円にこだわるのですか』と言われ、聞いてどうするのかという雰囲気だった」という。やはり、就活生が賃金について企業に直撃するのはリスクが高いようだ。ただ、同社の場合、「採用通知と同時に金額がいくらになるか提示します」とのこと。入社してから「こんなはずではなかった」という最悪のトラブルは回避できそうだ。
もう1社、直撃したのはグリー。2013年から新入社員でも優秀なら年収を1500万円にするという方針を打ち出している。対象者はいたのか。
「実際にいるかどうかは、社員同士の反発や個人を特定される恐れもございますので、お答えすることはできません」(広報からのメールによる返答)
想定通りのゼロ回答。本当に1500万円払ってもらえるのかどうか就活生にもまったく開示する気はないようだ。
11月下旬に改めてグリーに電話する。今度は取材として広報に電話するのではなく、一般学生と同じ条件で代表に電話。応対してくれた担当者から「お金のことを聞くな」という雰囲気を出されるなか、「本当に1500万円はありえるのか」と食い下がると「質問があればメールを送って下さい」と言われた。
しかし、このメールへの問い合わせは全く意味がない。賃金についてメールで問い合わせた学生の話だ。
12月上旬にグリーへメール送信した。内容は「(1)新卒で年収1500万は本当に可能でしょうか? (2)新卒で採用された後に年収1500万をもらっている先輩社員はどのくらいいらっしゃいますか? (3)新卒で年収1500万を稼ぐにはどのようなスキルが必要ですか?――お忙しい中恐れ入りますが、今後の企業研究の参考にしたいので宜しくお願い致します」
このメールへのグリーの対応はまさかの「無視」。まったく返事がないという。そこで、12月中旬に再度送信したが、1月8日までにまだ一切の返事がない。賃金を質問する学生は相手にしないということのようだ。
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如何ですか?
まあ、間違いなく支給しないですね。
話題、ネタ、売名、宣伝というところでしょうか。
というか、僕の感が当たっちゃいましたね。
で、こういうことに惑わされないようになってもらいたいのです。
僕のブログを読んでくれているキミには!
2013-08-20 13:23
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