IT業界の実態≪スクール、資格、職業訓練、って、実際問題、ぶちゃけどうなんですか??≫ その2 [IT業界]
本日は、昨日に続く、厳しい実態のお話しその2になります。
昨日は、50歳からネットワークエンジニアを目指す人のお話しをしました。
その中で、LinuxのLpic、シスコルータのCCNAの資格を取ったお話しをしました。
ここで皆さんに質問です。
ITの全く未経験の人が、これらのような、何かしらITの資格を取れば、直ぐにお仕事に就くことが出来ると思いますか?
年齢関係なく、資格があれば、お仕事に就くことが出来ると思いますか。
この答えは、僕自身が営業で経験しております。
以前、パソコンスクールが物凄く流行った時期がありました。
今でもMicrosoftのOffice、Excel・Wordのパソコンスクールはありますが、僕は以前、Linuxサーバーやシスコルータの実機を使った本格的なスクール(TVでも話題になり放映された)に企画提案の営業をかけたことがあります。
スクール卒業生の就職を斡旋するので、派遣登録希望者には面接させて欲しい、と。
この提案には、スクールでは、卒業後の就職の斡旋を専属の派遣会社がバックUPしてくれております、と、うたえるメリットがあり、僕ら派遣会社は、研修卒業生の人材を確保することが出来るメリットがあり、そして、スクール生徒さんは、研修後の就職活動のフォローまでついている、という付加価値にお金を投資できる、というメリットがあります。
とても良い企画だと思いました。
特に僕ら派遣会社からすると、自分でお金を払って勉強する方は非常にモチベーションが高く、(サーバー、ネットワークコースは、最低でも30万はかかります。)その上でサーバーやシスコルータの研修済みの方を、求人媒体にお金をかけずに確保することができる、ということに最大のメリットを感じておりました。
これはGOODアイデアでしょ!!
ところがですね。。
非常に重大な問題が発生しました。
営業展開をしても、就業を決めてあげることが、なかなかできないんです。。
というのは、それまでの経歴が、本当に全くの異業種の経歴だったり、年齢が50歳以上で、企業が求める年齢は30代までの人を求められたり。。
書類選考の時点で、ことごとくNGにされてしまうのです。。
そうなると、僕らはこの体制に注力しなくなります。
そうなると、スクールでは就職斡旋サービスがうたえなくなります。
そうなると、スクール側は、当然、就職については言わなくなります。
そしてここからが、非常に問題になってしまう点になるのですが、
スクール側は、結局、生徒さんが就職できる、できないは関係ない、ということです。
しかし、これを受講しても、就職することは出来ません、なんて死んでもいいません。
スクールの利益は生徒数です。
スクールの目的は入塾させることです。
僕ら派遣会社の目的は、就職を決めてあげることです。
全然目的が違います。
生徒さんが30万以上の大金をはたいて、受講するのは趣味のため、という人は恐らく殆どいないと思います。
その殆どが、やはり就職のため、エンジニアになりたい、これで生計を立てれるようになりたい、ということだと思います。
しかし、スクールは、とにかく誰でもいいので、お金になれば良いのです。
最初は勢いが良かったのですが、こういう仕組みの構造の本質だからなのか、実態はわかりませんが、最終的に未来が描けず、多額の負債を抱えてしまい、間もなくしてそのスクールは廃業してしまいました。
あっと言う間の出来事でした。。
で、話しを本題に戻しますが、これが現実です。
つまり、誰でも資格やスクールに通えば就業出来るようになる、ということではありません。
ある程度のスキルや経験、年齢など、条件が揃っていないと、現実は就業することが出来ません。
P.S
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