≪転職で収入増は3割どまり。昨年 総務省まとめ 高年齢ほど厳しく・・≫ [コラム]
転職と聞くと、皆さんは、どういうことを連想しますか?
キャリアアップ、ステップアップを連想しませんか?
しかし近年は、事情が異なっているようです。
僕が面接するスタッフさんの殆どが、キャリアアップ、ステップアップのために就職活動をしている、というよりは。。
本当は辞めたくなかったのだけれど、現場が縮小、予算の関係で。。請け元が撤退。。など、そういう取引における何かしらの都合で契約終了になってしまった。。という人が殆どです。
で、次のお仕事を、所属元が見つけられないので。。自分でも探さなきゃ。。というように就職活動しているパターンが圧倒的に多いのです。。
その上で、こういうパターンの人達が、今現在、非常に就職活動でアンマッチングになってしまっている、あるワナにはまってしまう現状があります。
それは、一例をあげれば、長年、一つの企業に正社員などでお勤めされてきた人で、リーマンショックや東日本大震災の時の就職活動状況、世の中の情勢を、リアルに体感していない人が、このワナに陥ります。
それは、どのようなことかと言いますと、それほど苦労せずにお仕事が決まるでしょう、という安易な思考で、就職職活動に望んでしまう、ということです。
当時の、それほど苦労せずにお仕事が決まった時と同じように思いをダブらせてしまい、金額条件、勤務地など、柔軟に対応する姿勢でない人が多いのです。。
あれから5年以上経過し、それだけ年を重ねてしまっているのですが。。
そして。。
しばらく就職活動してみて、何かが違う、ということにはじめて気がつくのです。。
では、こちらの日経をご覧になってください。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
総務省がまとめた2012年の労働力調査によると、転職者のうち収入が増えた人は全体の31.6%にとどまった。前年より1.2ポイント上昇したが、収入が減った人(40.1%)を下回る。特に中高年で収入が減りやすい。年齢を重ねるほど有利な転職先を見つけにくくなる労働市場の硬直性の一端が垣間見える。
正社員やパートなど雇用形態にかかわらず、就業者のうち過去1年に離職した285万人を調査した。
年齢別にみると15~24歳では収入増が44.2%だが、25~34歳、35~44歳はともに30%台、45~54歳は29.3%、55歳以上が12.8%だった。
男女別では男性全体で収入増が27.9%。女性全体では35.0%で、45歳以上の層で男女の差が目立った。男性は勤続年数の長い正社員からの転職で収入が減るケースが多いためだ。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
いかがですか?
これが今の紛れもない現実です。
年齢に応じてスキル、キャリアUPしてきている人は問題ないですが、ある時期から、スキル、キャリアUPは止まり、年齢だけ重ねてしまっている人は、要注意です。
ある程度、勤務地、金額、お仕事内容の譲歩を考えないと、若い人に、その座を奪われてしまいます。
悔しいですが、現実を受け入れることか重要です。
しかし若い人もいずれ同じ道を辿ります。
これは避けられない現実です。
無下に妥協しなければいけない、ということではありません。
昔は昔、過去は過去、
今は、時代が変わっている、ということを受け入れる勇気が必要です。
まだまだ働かないでいる、というわけにはいかないでしょうから。
年金の引き上げで、65才から今後70才までも視野に入れていかねばなりません。
ある程度の段階から、収入が倍増というお話しから、どうすれば、今の年齢でお仕事見つけることが出来、且つ、長く勤務していくことが出来るのか、ということを誰でも考えていかねばならない時が来ます。
もちろん、僕もそうです。
そういう悪い意味ではない、守りの働き方も大事です。
結果的に、退職金をある程度もらってやめた人よりも、長く勤務できた方が良いかもしれません。
今後は、そういう見方も大事になってきますね。
宜しくお願いします。
コメント 0