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≪女性よ! ためらわず いざ管理職へ!≫ [コラム]

前回、アベノミクスの政策目標のひとつ、女性の管理職・役員への積極登用について、推奨する一方で、管理職を望まない、管理職の現実の厳しさが精神的負担になってしまっている一例、上昇思考の意識がない、というポジティブな側面の一方で、ネガティブな側面のお話しもある、というお話しをさせて頂きました。

しかし、こういう日本文化が大きく変わろうとしている今というのは、非常にチャンスな時です。

ある程度、女性管理職が当たり前になってしまう前に、今のうちに上ってしまう、というのも一つの狙いです。

当たり前になってしまうと、絶対数として、今度は管理職になりたくても、なかなか、なれなくなってしまう、というのもあります。

ですから、基本的に僕は、上を目指すことをお勧めしますし、今後は、管理職のノウハウも提供して行きたい、と思っております。

で、今回は、まず、日経のこちらを見てください。
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女性登用の動きが広がる一方で、尻込みする女性も少なくない。埋もれた「人財」にどう自信をつけさせるかが、新たな課題として浮上。

キャリアへの一歩を踏み出してもらおうと、企業は特徴のあるセミナーを開催するなど知恵を絞る。

「目の前の仕事を必死でこなしてきた」。IHI子会社、IHI機械システムの執行役員を務めるIさん(57)は振り返る。グループ初の女性役員。1978年の入社当時は、結婚するまで働ければいいと「何も考えずに就職した」と話す。


女性は寿退社が当然の時代。ところが配属された経理部の上司は「仕事に男も女もない」とIさんを徹底的に鍛えた。

借入金の金利引き下げを命じられ、渋る銀行員と折衝を重ねて目標を達成した。これを機に財務の仕事に目覚めた。

夫の急死や子育てとの両立など厳しい局面も「やりがいのある仕事があったから乗り越えられた」。IHIでは課長職に占める女性の割合は現在2.4%で「男女問わず能力ある人材を登用する」(人事部)と女性管理職を増やす方針だ。

入社2~3年目で出会った上司らに影響を受けたIさん。


 

財務部の部下と話すIさん(右から3人目)





一方で会社の研修によってキャリアを考え直す人もいる。

 
2012年末、リクルートホールディングスはグループの正社員約6000人に昇進に関する調査を実施した。「将来高い役職を担いたい」と答えた男性は73%いたが、女性は39%どまり。「やっぱり。私も昇進したくなかった」とうなずいたのは4月、グループ会社のリクルートジョブズ(東京・中央)執行役員となったKさん(42)だ。

夫と2人暮らし。家庭を優先するため「管理職は目指さない」と上司に話した時期もあった。5年前に初めて管理職となり上海へ赴任。1年半で帰国したが、出産したいという思いから上を目指すか悩んだ。

 迷いが消えたのは昨秋受けた女性リーダー研修でのこと。会社の今後30年を考えるという課題を出されて、「この組織で頑張っていこう」と気持ちが固まった。

 リクルートはグループで女性執行役員が経営幹部候補を指導したり、働く母親予備軍の28歳が参加したりする、多様な研修を用意する。昇進するか否か揺れている女性社員の意識を高め、背中を押すためだ。



「研修が転機になった」と話すKさん


 


一握りのスーパーウーマンを登用するだけでは裾野は広がらない。


とはいえ「部下を指導する自信がない」(大手機械メーカー、42)と昇進に消極的な女性は多い。明治安田生活福祉研究所が女性正社員444人に聞いた調査(11年)でも、57%が「昇進は希望しない」と答えた。


多様な人材の活用を支援するNPO法人、GEWEL(ジュエル)理事のアキレス美知子さんは、女性は仕事観の違いで4タイプに分けられるという。

 

その中で有能だが自分で限界を決めてしまう「安定維持」タイプや、自分の能力がわかっていない「空まわり」タイプの“中間層”に注目する。「才能が埋もれている」からだ。


埋もれている才能をどう発掘するのか。


20年度までに女性管理職を現在の2.5倍の1000人に増やす目標を掲げた日立製作所。2月から出産前後の女性社員を集めたセミナーを開催している。ユニークなのは直属の上司に出席を義務付けたことだ。
 

2人で復職後のキャリアプランを本音で話し合う時間もある。「どのタイミングで復帰するか」「どんなキャリアプランを考えているか」。シートに沿ってやりとりしていく。上司が女性社員に配慮して業務を軽減したつもりが、意欲の低下といった逆効果を招く恐れもある。事情をくんだ勤務環境を整えるのが狙いだ。

あいおいニッセイ同和損害保険は昇格対象者に女性を入れるよう上司に働きかけ、その女性に経験を積ませるため、営業の仕事などを任せる。


一般職の女性が裏方にまわりがちな保険金支払部門では、管理職候補の女性とその上司を対象にセミナーを実施。部下の長所を10カ所見つけてほめるほか、部下が考えた行動計画に上司が助言・激励する。管理職候補者のやる気に火を付けると同時に、上司の意識も変えようとする。


「仕事と私生活のバランスを取れない職場環境が女性登用の壁にもなる」と話すのはIT(情報技術)サービス大手、SCSK人材開発部長のCさん(50)だ。


同社は長時間労働が当たり前のシステム開発の現場で残業削減に力を入れ、会社全体で残業時間を08年度の35時間から12年度26時間まで減らした。


 

40人を超す部下がいるCさん




同志社大学の川口章教授は「女性はキャリアが途切れがち。終身雇用慣行が根強く残る企業ほど、活躍が困難になる」という。昇進への「ためらい」を払拭し能力を引き出す職場を整備することが、企業の競争力を高めることにもなる。
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いかがですか?

女性の場合、上司の指導や企業の環境づくりが、昇進するかどうかの決断に、大きく影響していることが伺えますね。

そんな中、女性管理職に前向きな、既にこのような会社もあることをご紹介します。

日経のこちらです。
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「活用」という時点でダメ

大和証券グループ本社 鈴木会長に聞く

 

証券業界といえば、男性社会というイメージが強いが、大和証券は女性が活躍する会社として有名だ。役員、部長、支店長など要職にある女性の数は業界でも突出している。



なぜ大和は女性を積極的に登用するのか。推進役となった大和証券グループ本社の鈴木茂晴会長に聞いた。


 

 ――「日経ウーマン」誌の女性活用度部門のランキングで常     に上位だ。



「女性の活用なんていっている時点で、すでに男性目線だ。家に帰れば自分が妻に活用されているのにね(笑)。女性役員が何人出たとかいっているうちはまだまだ。力のある人を抜てきしたら、結果として女性が増えていたというのが本来の姿だろう。このままいけば将来、大和は部長や支店長、役員の半分は女性になるだろう」



「話題性や象徴的な意味合いで女性を抜てきしても意味はない。だから当社は2009年に初の女性役員を4人いっぺんに出したし、支店長は12人いる。これが1人では注目されてプレッシャーがかかるし、失敗するとやっぱり女性はだめだなんてことになる」


 
 ――なぜ女性が活躍できるのか。



「この10年で証券会社の仕事が劇的に変わり、女性の強みを生かせる職場になったからだ。体育会的なノリで売りまくって手数料を稼ぐ社員が偉い時代は終わり、いかに顧客に信頼され、お金をたくさん預けてもらえるかが勝負になった。こういう仕事は瞬発力より持久力が大事で、女性の方が得意だ」

 

「証券会社の顧客の半分は女性だ。家計を握っているのが女性ということを考えれば、実質半分以上が女性だろう。なのに売り手は男性ばかりでは、おかしいだろう」


 

 ――実際に成果を上げる女性社員が増えている。



「中にはブルドーザーみたいな仕事ぶりの女性もいるが、大事なのは、学歴や職歴、仕事のやり方も普通なのに、着実に成果を出し続ける女性をきちんと評価し、抜てきすることだ。そういう人事をしていれば、私も支店長になれるかも、と考える女性が増えてくる」



「女性を公平に評価し抜てきする会社というイメージが広がると、優秀な女子学生が大和で働きたいと集まってくる。ここ5年くらい、信じられないくらい優秀な女性が入っている。いずれは女性社長が出るだろうなと確信するくらいだ」

 

 ――女性が働きやすい環境も整備した。



「働く女性は魅力的だ。だから結婚や出産、夫の転勤などで辞めてほしくない。いったん休んでも復帰しやすい人事制度をどんどん導入した。制度を作っても実行しなければ、ないのと同じだ。現場の女性からの要望は必ず聞く。支店の環境改善でも、まっ先に手を着けたのは女性用トイレだ」



「大和の女性役員は今のところ、結婚していないか、していても子供はいない。いずれ子育てをしながら役員の仕事もこなす女性が登場するだろう。いきいき働く女性が多い会社は、男性もよく働くものだ。厳しい時代だが、これからも伸びる会社は、女性の力を生かしている会社だと思う」


 
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どうです?

素晴らしいですね!

女性がハツラツと働けている会社というのは、それだけで良い環境企業なんだな!って想像つきますよね!!

今後は間違いなく、就職活動の企業選びの、ひとつの基準として、女性の管理職、女性役員数をチェックしたりすることが当たり前になってくるでしょう。

最後に、実際に管理職として働いている女性を紹介して終わりたいとおもいます。

どうぞ!
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49歳執行役員・Uさんの働き方

1986年入社。西宮支店長、年金保険部長、京都支店長などを経て、グループ内5人目の生え抜き女性役員となった

■こんなに長く大和証券で働くとは当初は思っていなかった。やってみると営業の仕事がおもしろくなり、気がつけば執行役員になっていたというのが正直なところだ


■入社直後に配属された大阪支店の営業部門は大半が男性総合職。転勤のない一般職だったため、大口顧客の開拓に精を出すより、小口の取引相手でも深く末永くつきあおうと対話を重ねた。信頼関係ができると、他社に預けていた金融資産も託してもらえ、営業成績も上がる。「この仕事、続けよう」と総合職に転向した


■西宮支店の女性初の支店長になった当初、「大和さんも思い切ったことするなあ」と顧客から言われたことがある。だが地道に働き、結果を出せば自分もこうなれると思って女性の後輩たちにも頑張ってほしい


 

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46歳投資戦略部長・Hさんの働き方

1990年入社。投資情報部長、商品企画部長、教育研修部長などを経て現在は35人の部下を率いる

■私自身は子育てや介護などの経験がないが、いつかは制約あ
る働き方しかできない時期がくるのかもしれないと思っている



■日本では出産を機に退職する女性が多いが、当社のように働き方や上司から部下への仕事の振り方などを工夫すれば、かなり改善すると思う。例えば、ほぼ全社的に実施している「原則19時前退社」。やってみると、メリハリをつけて仕事ができるものだ


■もう一つは夕方遅くになって部下に仕事を振ったり、会議を開いたりしない。今の部署では35人の部下のうち11人が女性、2人が産休中だ。個々の声を聞いて男女を問わずみなが働きやすい環境を整えていきたい


 
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なんだか、勇気をもらえませんか!



女性の皆さん、がんばってください!!


日本は、世界で一番、女性にとって良い国だ!と言われたいですね!

自公民お願いします。

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