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≪ダラダラ残業、一利なし!ホワイトカラー・エグゼンプション!≫ [もの申す]

アベノミクスの成長戦略第3の矢、岩盤の4大改革が注目されておりますね。
その中の一つで定義されている、ホワイトカラーエグゼンプションという言葉は、皆さんも既に聞いたことがありますよね?

念のため、確認しましょう。
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▼ホワイトカラー・エグゼンプション 

事務職を対象に1日8時間といった労働時間規制の適用除外とし、時間でなく成果で報酬を決める仕組み。忙しい時は時間や場所を選ばず働き、一段落すれば早く帰るなどメリハリをつけやすい。米国では雇用者の2割が対象とされる。日本政府は対象者の年収基準を少なくとも1000万円以上とし、金融ディーラーなど専門職に限定する方針だ。

柔軟な働き方ではほかに、労働時間にかかわらず、労使で事前に決めた時間だけ働いたとみなす「裁量労働制」や、始業・終業の時間をずらせる「フレックスタイム制」などがあり、企業が効率的な働き方を模索している。

 
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いかがですか?
自由に働ける分、残業の歯止めがきかなくなるのでは?と言われております。
残業については、難しいテーマでありますが、企業自体で残業を減らす努力をしているところも出て来ております。

その一例を見てみましょう。
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ダラダラ残業 一利なし

削減から禁止へ 伊藤忠は「朝型」提案 リコー、3時半帰宅も

政府は成長戦略に、働く時間ではなく成果に応じて賃金を払う「ホワイトカラー・エグゼンプション」を導入する方針だ。効率よく働く人が増えると期待される半面、働き過ぎにつながるとの懸念もくすぶる。効率よい働き方をどう実現するか。「ダラダラ残業」をなくす働き方改革に動き始めた企業の現場を追った。

「今日は帰ります」。リコーの研究開発拠点「リコーテクノロジーセンター」(神奈川県海老名市)では、午後3時半を迎えるとあちこちで社員が帰り支度を始める。

全社員が対象

これを可能にしたのが、リコーが4月に導入した新フレックス勤務制度だ。中心時間帯を午前9時~午後3時半とし、その前後は個人の都合で調整できる。単なるフレックスではない。約1万人の社員を対象に午後8時~午前8時までの勤務を「原則禁止」にした。

残業禁止にしたのは過去の教訓がある。2009年まで続けた前回のフレックス制の際はダラダラと夜に残る社員が多かった。今回も上司が許可すれば残業はできるが、常務執行役員は「メリハリのある効率的な働き方を実践し、自己啓発や家族との時間に費やしてほしい」と話す。

残業禁止で口火を切ったのは伊藤忠商事だ。昨年10月、夜8時以降の残業を原則禁止する一方、午前5時~9時の早朝の時間外手当の割増率を25%から50%に上げた。

効果はすぐ現れた。半年間の実績を前年と比べると、夜8時以降の残業者の比率は30%から7%に減少。10時以降はゼロになった。午前8時前の早朝出勤者は20%から34%に増えたが、深夜の残業が減った効果が大きく経費も4%削減。5月に正式導入に踏み切った。

 
伊藤忠商事は早朝出社した社員
を対象におにぎりやバナナなどの
軽食を無料で提供している


副次的な効果もある。早朝出勤で「1日の仕事の流れを把握しやすくなった」(男性社員)。社長は「顧客よりも早く来て迎えることで信頼関係が生まれる」と社内外のコミュニケーションが高まると強調。グループ会社にも順次取り組みを広げている。

納期の関係で一時的に仕事が集中しがちなIT業界も見直しに動く。

住友商事系のSCSKは昨春、全社員を対象に月の残業時間を20時間以内に減らし、有給休暇を年20日取得する目標を掲げた。「IT業界は人が財産と言うが本気で取り組んでいない」(会長兼最高経営責任者)と考えたためだ。

 


賞与で還元

特徴は残業を減らすと賞与が増える仕組みにしたことだ。残業代を減らした分はそのまま14年6月の賞与で還元する。しかも部署ごとに目標を設け、達成度に応じて最高12万円を支給する。部門全員で残業を減らすインセンティブを与えた。

結局、13年度は月平均1人4時間残業が減って22時間になった。今年度はさらに削減を目指す。システム開発は労働集約の側面が強いが、労働時間を減らしながら業績を伸ばす原動力となった。

とはいえ課題もある。

残業削減を無理に進めれば社員への負担はむしろ増しかねない。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は昨年12月に親会社同様の残業禁止の取り組みを試験的に導入したところ、4月末までで1カ月の残業時間が平均10時間減った。

社長は「目的とした働き方の意識改革は前進したが、隠れ残業などが無いか調べる」と話す。

「時間に見合った仕事量や内容となっているか上司が把握する必要がある」。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの女性活躍推進・ダイバーシティマネジメント戦略室室長は指摘する。

景気回復で仕事量が増える中、働き方改革で生産性を高められるか。労使の知恵が試される。
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どうです?
思い切って大なたをふるってますよね。やるならば、このくらい大胆にやらないとダメだと思います。
ただ、企業にとって一番大事なことは、課題にもありますように、これで売上げ利益が下がっていないか、という実務結果です。
ちなみに、日本企業全体としては、残業の実態はどうなのでしょうか。

こちらを見てみてください。
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実態はむしろ増加 正社員にしわ寄せ

企業の残業は足元でむしろ増えている。

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、残業を示す所定外労働時間指数(2010年平均=100)は今年4月に113.7と前年同月比で6.4%増加し、11カ月連続で前年を上回った。01年以降で見ても最高水準で推移している。

「景気回復で仕事が増えているが、雇用増ではなく残業増で対応する企業が多い」(厚労省)。

足元の人手不足で正社員に仕事増のしわ寄せがきているようだ。

今後も人手不足は深刻化する見通しで正社員の働き方改革は待ったなし。ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を実現しないと、人材採用面でも不利になる可能性がある。

 
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人手不足、その分、正社員にしわ寄せ。。
うーん、現実の実態は一筋縄ではいかないようですね・・

そんな中、
スキルや経験を生かして、既にホワイトカラーエグゼンプションのような働き方をしている女性がいる!?ということです。

どういうことでしょう?興味深いですね!
早速、見てみましょう。
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スキル生かし柔軟に働く

専門知識やスキルを生かして、組織にとらわれずに働く時間や場所、仕事量などを自由に選ぶ動きが広がってきた。そうした女性と企業をつなぐサービスが、この動きを支える。女性が力を発揮する処方箋となるか。

「幼稚園の送り迎えに間に合う条件で雇ってくれる会社があるとは思っていなかった」。

インターネットのセキュリティー関連企業、HDE(東京・渋谷)で働くMさん女性(38)は、大手学習塾に10年勤務。採用、研修などに携わり、最年少で部長代理まで昇進した。

 

会社説明会の準備をするMさん


しかし育児休暇を3年取得後、復帰しようとしたところ子どもが保育園に入れず退職。単発で研修講師などをしていたが「キャリアを生かしたい」と仕事を探していた。

仕事は、午前中に子どもが幼稚園から帰宅する水曜日を除く週4日の10~15時。

業務委託として新卒採用などの責任者を務め、「今の働き方が気に入っている」という。Mさんを採用したHDEの人事部長は「成果さえ出してくれれば勤務時間にはこだわらない。今後、時短の正社員も増やしたい」と話す。

MさんにHDEを紹介したのは、ワーキングマザー専門の人材紹介会社Waris(東京・千代田)。

「採用の時期だけ人事経験者に手伝ってほしい」「上場にあわせてIR(投資家向け広報)専門家を増やしたい」といった企業のニーズに対応し、専門知識を持ちながら家庭の事情で離職した女性を企業に紹介する。週3日や1日4時間などの柔軟な働き方が中心だ。

「お子さんが疲れ切っています」。2児の母、Aさん女性(37)が働き方を見直したのは保育士の一言がきっかけだった。


 
IT知識を生かし、派遣社員として働くAさん



IT分野でキャリアアップの転職を果たし、子どもを寝かしつけた後には資格の勉強。睡眠時間を削り走り続けていたが、我が子の不調を知り、家族との時間を増やすため一旦仕事を辞めた。

パートなどでつないだ約3年の「充電期間」を経て、昨夏から採用サイト運営のシンクトワイス(東京・渋谷)で派遣社員として働きはじめた。

「子どもは大きくなれば手がかからなくなるとは限らない。受験や習い事もあるし、不安定な時期にはそばにいたい」と在宅勤務の週もある。それでも任される仕事の責任は重い。社長直下でマーケティング戦略を担い、部署内の業務配分を決めたり取引先に発注したりする。

Aさんが利用したのは、派遣・職業紹介サービスの「しゅふJOBエグゼクティブ」。

主婦派遣のビースタイル(東京・新宿)が、管理職や企画職、専門職の経験があり、過去の年収が500万円以上の女性向けに2012年に立ち上げた。

主な派遣先は採用力の弱い中小企業や、新規事業を立ち上げたいベンチャー企業。

たとえば年収800万円の人材を雇うにはコスト面のハードルが高い中小企業でも、週3日の時短勤務なら低コストでハイスキル人材を雇える。登録者は500人に迫り、成約ものべ100件にのぼる。

ビースタイルの社長は「単純作業ではなく、戦略や新規の企画を立てるなど、仕事を作り出せる人材を企業も求めている」と話す。

女性の労働力率を示すグラフは子育て期が谷となる「M字カーブ」として知られる。

 

30代以降は緩やかに上昇するが、就労形態は非正規が最も多く、単純作業のパートなどが中心だ。この層の女性が短時間でもスキルを生かした仕事ができれば、女性、企業双方にとって利点は大きい。

ネット経由で仕事を担えるクラウドソーシングも、スキルを生かして働く時間や仕事量を選びたい女性には追い風だ。

徳島県に住むNさん女性(29)は、08年に夫の転勤を機に仕事を辞め、以来2児の子育てに追われてきた。
「社会との接点を持ちたい」と考え、今年からクラウドソーシングを活用してライターの仕事をはじめた。稼ぎは月数万円だが「将来的に本腰を入れて働くためのリハビリのようなもの」と話す。

東京都在住のデザイナー、Sさん女性(51)は12年秋からクラウドソーシングでチラシ作成やウェブデザインを手掛ける。クラウドでの仕事が継続的な取引につながり、現在は世帯の主な収入を確保できるという。

当然こうした働き方はリスクも伴う。収入は不安定になりがちで、企業にとって使い勝手がいいだけの立場になるリスクもある。中小企業診断士のKさん女性は「契約などのトラブルに備え、弁護士など人脈を持つことも重要」と話す。

柔軟な働き方を求める女性が多いのは、夫婦の家事分担が偏っていることや、硬直的な働き方しか許容しない企業が多い現実の裏返しでもある。

時間や雇用形態にとらわれない働き方や企業の外部人材の活用が広がれば、女性の活躍機会拡大につながるのはもとより、男性を含め長時間労働が基本だった働き方を変える契機にもなり得る。

 
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なるほどですね。
このように、何か特化したスキルを身につけることで、その人じゃないと、対応出来ないとなれば、代わりがきかないため重宝されます。

これであれば、例え納期があるお仕事でありましても、自分のペース配分で、結果的にしっかりと成果物を出せれば良いのです・・

この女性達の働き方に沢山のヒントがありますね。

正直、年収1000万円以上を対象にする、ホワイトカラーエグゼンプションって、殆ど対象者がいないため、かなり意味がありません。

こういう男性が考えるような杓子定規的なやり方ではなくて、既に法律がなくとも、エグゼプション的な働き方が出来てしまっている、この女性達の働き方を参考に、エグゼプションを作成した方が、よっぽど実利のある現実的なものが出来あがるのではないでしょうか。
本当、女性は賢いですよね。

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