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≪女性派遣社員への「言葉のセクハラ」懲戒処分は妥当!?…東京高裁≫ [ひとこと]

先週は、セクハラ裁判の判決が話題になりましたね。
で、今回は、このことで、ちょっとお話しさせてもらいたいと思います。

本来ならば、別のお話しをする予定だったのですが、なぜ、お話ししようと思うようになったかと言いますと。。

派遣社員の女性がセクハラされていた!ということではありませんか。

これは、派遣の営業マンとしては黙っていられません。

ということで、急遽、お話しすることにしたのです。

では、早速ですが、こちらの件を確認してみましょう。

日経です。
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管理職のセクハラ発言、警告ない懲戒「妥当」 最高裁


大阪市の水族館「海遊館」の男性管理職2人による女性派遣社員へのセクハラ発言をめぐり、会社側が警告せず出勤停止とした懲戒処分が重すぎるかが争われた訴訟の上告審判決が26日、最高裁であった。第1小法廷(金築誠志裁判長)は判決理由で「会社内でセクハラ禁止は周知されており、処分は重すぎない」として、処分を無効とした二審・大阪高裁判決を取り消した。

懲戒処分を妥当とする一審・大阪地裁判決が確定した。


男女雇用機会均等法は職場でのセクハラ防止対策を義務づけている。会社側が十分に対策に取り組んでいたケースでは、警告なしの懲戒処分は妥当とした最高裁判決は注目されそうだ。
判決によると、課長代理だった40代の男性2人は派遣社員の20~30代の女性2人に対し、浮気相手との性生活を話題にしたほか、「俺の性欲は年々増すねん」「夜の仕事とかしたらええやん」などの発言を繰り返した。

 
被害申告を受けて調査した会社は2012年2月、社内のセクハラ禁止規定に該当するとして、それぞれ出勤停止30日間と10日間の懲戒処分にし、降格させた。これに対し、男性2人が「重い処分なのに、事前の警告がなく手続きが不当」として無効を求め提訴した。

一審・大阪地裁は「管理職が弱い立場の女性にみだらな発言を繰り返した悪質な行為だ。複数回、反論の機会も与えている」として処分手続きは妥当と認めた。

一方、二審・大阪高裁は「会社から事前に警告を受けていないことなどを考慮すると、懲戒解雇に次ぐ重い処分を突然したのは権利の乱用」と判断し、男性側の逆転勝訴とした。
同小法廷は判決理由で、会社がセクハラ禁止文書を作成して職場で周知したり、全従業員に研修参加を義務づけたりしていたことを挙げ、「管理職としてセクハラへの懲戒の方針を当然認識すべきだった」と指摘。セクハラ発言の多くが密室で行われ、「会社が被害を具体的に認識して警告や注意をする機会はなかった」として、処分手続きに問題はなかったと結論付けた。裁判官5人の全員一致。

最高裁判決を受け、海遊館は「会社として厳正に対処した」とコメント。管理職の男性2人は、代理人弁護士を通じて「納得できない」とのコメントを出した。
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如何ですか?

これは、セクハラもそうですが、完全に派遣イジメですね。

ではここからは、僕(派遣営業マン)から裏の現実のお話しをしましょう。

こういうことって、実際の派遣現場で起きていると思いますか?

正直、派遣先の社員の人の中には、こうして派遣社員が、外部から来ている弱い立場とわかっていて、嫌がらせのようなことをする人がいるのは、残念ながら事実です。

ちなみに、男性の派遣社員の場合は、パワハラをされることがあります。。

で、今回のこの件は、会社(派遣先)対、自社(派遣先)の正社員のケースだったため、非常に珍しいケースでした。

つまり、派遣先が自社の正社員の管理職よりも派遣社員を守り、自社社員を訴えた、というケースだったため、そういう意味では、僕ら派遣の営業マンからすると、こういうこともあるのんだな。。という感想が正直なところです。。

というのも、通常は、派遣先対派遣社員、というのが実態になるからです。

で、せっかくの機会なので、こういうケースの場合、実際どのような対応になるか、お話しておきましょう。

セクハラの事例を紹介します。
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1)女性が言えなくて我慢してしまう

→所属の派遣会社の営業担当にも相談できず、我慢してしまうケース。

2)派遣元担当者に相談して対応してもらう。

→所属の派遣会社がしっかり対応してくれ、派遣先派遣元の会社間で解決してくれるケース。

3)派遣元担当者に相談しても、対応してくれない。

→所属の派遣会社の担当者に相談しても、派遣先に言ってもらえない(言えない)、耐えられるなら耐えて欲しい。。的なことを言われる。このことについての進展がなく、そのまま流される。など、

4)自分で派遣先担当者に相談する。

→3)のため、自分で解決に動く。

5)辞める

→1)のまま、別の理由を告げ辞める方向にする、3)のため、辞めることにする。       
4)で、余計に居づらくなってしまったため辞める。など。

6)セクハラで訴える。

→戦う。
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どうです?

見てもらえばわかりますように、改めて今回が本当に良かったのは、会社側(派遣先)が、自社の社員を訴えたことだった、ということがわかってもらえるかと思います。

ここまで大きく訴えるような話しは、滅多にあるものではないですが、セクハラに限らず、普通は、派遣先は、自社の社員側の意見を信用しますので、僕ら派遣の営業担当者は、対応する立場としては、最初から、かなり分が悪いのが現実です。

派遣先からすれば、派遣サービスを利用するためにお金を払っている、派遣元からすれば、お金を頂いてお仕事をさせてもらっている、という主従関係的な関係があります。

そのため、現実な話しとして、3)のようなケースが起きたりします。派遣元が、その派遣先に沢山人を入れさせてもらっている、お得意先のような関係性にあればあるほど、3)のようなケースになる確率が高かったりします。

で、男性派遣社員へのパワハラも含めて、辞めさせたい派遣社員の人がいる場合、気に食わないから、生意気だから。。などの理由で契約を打ち切りにすることは、基本出来ません。

ですから、意図気的に、本人自ら辞めさせたいと言わせるように仕組まれたりされるわけです。
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例えば、いかにもそれらしい理由で、作業パフォーマンスが悪いから改善してほしいと言われ、変わらないようであれば、やむを得えません、終了になってしまいます。。と仕向けられたり、

本人は変なつもりで言っているわけではないのに、悪いように受け止められ、誤解がある発言をされた。。と、逆に逆手に取られたり、足を取られたり。。
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現場リーダーや社員のチームメンバーから、このように駄目出しされてしまうことがあります。

その上で、このことを、現場を知らない派遣先の本部の上司、上層部の人達は、派遣先の社員の報告を信じ、派遣元が追求されることになります。

ただ難しいのは、そう言われてしまいますと、僕らも現場にいるわけではありませんので、本人の味方になって、本人からの言い分を代弁し反論をするのですが、最終的に、どちらの言い分が正しい、正しくないかは、本当のところわかりません。

そのため、僕らは、その後、スタッフさんに、現場で、行動で、改善をアピールするように促すしかないのですが。。

しかし、それでも、
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やはり改善されない。。というような話しになると、最後通告を言われ、契約が終わることになってしまう。。や、

本人より、改善してるのに伝わらない。。そのように見られてしまっているならば、もうモチベーションが上がりません。。というようなことで、結果、悔しいですが、こちらから契約を終わらせることになってしまう・・
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ということになります。

そのため、真実はわかりませんが、結果的に辞める方向に仕掛けられてしまったかな。。と思ってしまう時が、正直あります。

こういうケースは、真実を追求することが、本当に難しいです。

で、今回のセクハラについては、辞める方向に仕向けてやったのか、軽率な、からかいだったのか、真意はわかりません。

ただ、派遣社員の女性の1人は、改善されず辞めたようですよね。

でも、今の日本は、安部政権になって、良い意味で女性を守る時代に入りました。

だから、こういう裁判判決になっていることは、裁判官らも、少なからず意図して判決を出していると思われるのは間違いないと思います。

そういう意味でも、女性には、悪い意味で我慢せず、勇気を持って相談してもらいたい、と願います。

頑張ってください!

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