≪生活保護の資格取得支援、就労つながらず36％ （約４割）検査院指摘≫ [社説]
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
生活保護の一つで就職支援のために支給される技能修得費について、会計検査院が23都道府県を抽出検査したところ、2009、10年度の１万3550件のうち36％の約4割の4948件（支給額１億2323万円）で受給者の就職に結びついていないことが19日、分かった。私的流用されたケースもあり、検査院は厚生労働省に改善を求めた。技能修得費は、就職のために資格や免許が必要な場合に最大で年間38万円が現金で支給される。検査院によると、全体の９％にあたる1269件（同3566万円）で、受給者が生活費に転用したり受講した研修課程を途中でやめたりして、資格を取得していなかった。検査院が調べた事例では、就職のため自動車の運転免許を取得するとして10年５月に約31万円を支給された受給者が、実際には２日間しか教習を受けず、自動車学校に支払った約６万円以外の残額を生活費に使っていたという。また、資格は取得したが、就職できていないケースも3679件（同8757万円）あった。就職できるかどうかは雇用情勢にも左右されるが、検査院は「自治体が自立に向けた助言や指導を継続的に行っていない面もある」と指摘した。厚労省によると、技能修得費の流用が発覚した場合は、各自治体が受給者から事情を聴き返還手続きをとるが、どの程度返還されたかは集計していない。同省保護課は「指摘を受け、技能修得費が効果的に使われるよう検討する」としている。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
また、いつものことですが、肝心な就業斡旋側の僕らがよくわかっていない制度。。
概要を知る限りでは、この制度自体は悪くはないのですが、結果として活用仕切れていない様ですね。。また無駄な税金になってしまっているようです。。
資格を取った人と取らない人がいて。。資格を取ったのはいいけど、就職が難しいのか？意図的に就職していないのか？わかりませんが、就職出来ていない数が、４割というのは、相当な数ですね。。
それどころか、不正をやって生活費にしてしまっていたり。。
散々ですね。。
●政府
『この企画構想すごくいーでしよ！これは失業率低下に絶対つながるぞ！』
で、これだけの支援費の予算の確保が出来た ！お金はあるから後は任せたぞ！』
●ハロワ
「 は、はい。。わ、わかりました。。」
●ハロワ内部〈おい、で、どうやって運営すればいいんだ？？〉
こんな感じでしょうか。。
企画いーでしょ！！構想がすごいでしょ！！って、パワーポイントの出来栄えはだけは良くて、肝心な現場では、現実の具体的な中身、やり方、方法、フローが整っておらず、実利に結びつかない、典型的なパターンですね。。
では、なぜ、このような結果になってしまうのでしょうか。。
これは、そもそも資格に対しての考え方が間違っておりますね。。
資格というのは、与えられるものでなはく、自分で取りにいくものです。
自分で取りに行く、ということは、つまり、自分に投資するわけです。
自分で身銭を削ってやるわけですから、そういう人は本気です。
これを、自分の身（銭）は削らずに、お金だけは苦労せず、もらえる。。ということですと、有り難みがわかりません。
本人は資格を取る気がないのにお金だけはもらえる。。ということであれば、このような結果になるのは当然です。
ですから、本気で資格を取りたい人だけに、お金を支給する。。というか、貸してあげる、とか、合格者に対して、受験料を支給する。。とか。。
とにかく、多少なりとも危機感を持たせる、本気でやらなければならない環境状態をつくる。。などしなければ、人間は怠惰な動物なので難しいです。
もしくは、本人の目標を立て、将来こうなりたい、という方向性を具体化する。そして、そのために、この資格をいつまでに取る、ということを決める。その上で、それが取得出来たら、どういう職種に応募し、いつまでに就職する、ということを決める。。このような計画が立てれていない人には、資格取得支援費は支給しないなどのことをやらないとダメだと思います。。
無理しなくても、生活保護で食べていける、というならば、別に資格なんて取りませんよね。
最低賃金よりも生活保護が上回れば、誰だって、馬鹿らしくなります。
そうではなく、生活保護生活から、早く脱したい！と思わせる制度にしないといけません。
税金の無駄使いは、本当に勘弁してください。
宜しくお願いします。
コメント 0